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タイセイヨウカマ出会い系
タイセイヨウカマ出会い系(Lagenorynchus acutus、大西洋鎌海豚)はクジラ目ハクジラ亜目マ出会い系科カマ出会い系属に属する出会い系である。北大西洋の寒帯から温帯にかけた海域に生息する。
[編集] 概要
タイセイヨウカマ出会い系はカマ出会い系属の中ではやや大きめの種類であり、生まれたときは1m強、成熟すると雄2.8m、雌2.5m程度、体重は250kgから280kg程度にまで成長する。雄は7年から11年、雌は6から12年で性成熟する。妊娠期間は11ヶ月で、育児期間は1年半である。寿命は雄22年、雌27年程度である。
タイセイヨウカマ出会い系の際立った特徴は、背びれの後方両側の白色あるいは淡黄色の模様である。この模様は、他の種類の出会い系やクジラの模様(白、灰色、青からなる模様)と比べて独特である。その他の部分は他のカマ出会い系属の出会い系と同様に、あご、喉、腹面は白く、胸びれ、背びれ、背中は黒か濃い灰色である。くちばしから眼の上を通って尾にかけてまでの明るい灰色の筋があり、その筋の上の背びれの後には白い模様がある。
群の大きさは海域によって異なる。カナダのニューファンドランド島周辺では60頭程度の群を作る。アイスランド東ではもっと小さい群を成す。
主食はニシン、サバ、イカなどである。活動的な出会い系であり、人間の乗るボートに近づいて来るが、ハナジロカマ出会い系やマ出会い系ほど積極的ではない。
生息数は20万頭から30万頭である。
カマ出会い系

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カマ出会い系(Lagenorhynchus obliquidens、鎌海豚)はクジラ目ハクジラ亜目マ出会い系科カマ出会い系属に属する出会い系である。北太平洋の冷たい海や温暖な海に棲息する。 北太平洋に棲息するカマ出会い系属(Lagenorynchus)はカマ出会い系のみである。 カマ出会い系という名前は、背びれの形が草などを刈る鎌に似ていることに由来する。
[編集] 分類
カマ出会い系は、南太平洋に棲むハラジロカマ出会い系に非常に良く似ている。一部の研究者はカマ出会い系とハラジロカマ出会い系は同じ種であるという説を唱えている。近年、Ciprianoは遺伝子解析によって、約200万年前に二つの種に別れたとし、この説を否定している。一般的には異なる種とされている。
[編集] 身体
カマ出会い系の体表は白と黒と灰色の3色から成る。顎、喉、腹はクリームがかった白である。口、胸びれ、背中、背びれ、尾びれは黒である。側面と眼の上から背びれの下にかけては明るい灰色である。眼の周囲は濃い灰色の輪になっている。
雄は体長2.5m、体重200kg、雌は体長2.3m、体重150kgほどになる。ハラジロカマ出会い系よりも若干大きい。雌は7年で性成熟する。妊娠期間は1年である。寿命は40年かそれ以上であると考えられている。
カマ出会い系は非常に活発で、北太平洋における他の種類の出会い系やクジラと一緒に泳ぐことがある。人間が乗るボートなどに近づいてくることも多い。通常は90頭ほどの群を作って行動するが、3000頭以上もの大きな群が観察されたこともある。主食はイワシ、タラ、アンチョビ、ニシン、サケなどの魚やイカである。
[編集] 生息数と分布
カマ出会い系の生息域は北太平洋の寒帯から温帯にかけての弧状の海域である。 生息域の南限は、西側は南シナ海、東側はバハ・カリフォルニア半島である。 日本海やオホーツク海で見られることもある。 ベーリング海で見られることもある。
回遊する群もいるらしく、冬はカリフォルニア州沖にいるが、夏になるともっと北のオレゴン州やワシントン州沖に移動する。 1年を通して、海岸から離れた深い海域を好む。
全生息数は100万頭程度とされている。 ただし、カマ出会い系は離れている船に近づいてくることがあるので、サンプリングによって正確に見積もることが困難である。
[編集] 人間との関り
1993年に国連が特定の魚網を禁止するまでは、多くのカマ出会い系が流し網によって殺されていた。 ある研究者によると、1990年までの12年間で殺されたカマ出会い系は5万頭から8万9千頭に及ぶと見積もられている。 日本では今でも年に何頭かが殺されているが、現時点ではそれによってカマ出会い系が絶滅するとは考えられていない[要出典]。
[編集] 日本で見られる施設
日本においては、ハンドウ出会い系(バンドウ出会い系)と並び水族館などで数多く飼育されている。東北以北においては多く飼育される。
横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)
新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)
伊豆・三津シーパラダイス(静岡県沼津市)
下田海中水族館(静岡県下田市)
のとじま水族館(石川県七尾市)
エプソン品川アクアスタジアム(東京都港区)
マリンワールド海の中道 (福岡県福岡市)
他多数

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ハラジロカマ出会い系(Lagenorynchus obscurus、腹白鎌海豚)はクジラ目ハクジラ亜目マ出会い系科カマ出会い系属に属する出会い系である。南半球の近海に棲み、群を成して活動的に行動する。 外見はカマ出会い系に良く似ており、遺伝子的にも非常に近い。 カマ出会い系と同じ種であるという説もあったが、現在では異なる種であるとされる。
[編集] 身体
大きさとしてはカマ出会い系属の中ではやや小さめな種類であるが、棲んでいる海域によってかなり異なる。ペルー沖で見られた最大のものは、体長210cm、体重100kgである。背中は濃い灰色で、背びれは2色からなり、背びれの頭側は背中と同じ色であるが、尾側は明るい灰色である。口は短く、明るい灰色の筋状の模様を持つ。喉と腹は白い。背びれから尾にかけての背中には2本の白い筋状の模様がある。海上で観察する際にはミナミカマ出会い系と見間違えやすい。
[編集] 生息数と分布
ハラジロカマ出会い系の生息域生息数ははっきりしないが、現時点では絶滅のおそれはないとされている。
チリ、アルゼンチン、フォークランド諸島、ナミビア、南アフリカの西、ニュージーランドなどの沿岸に棲息する。 タスマニア沖、ニューサウスウェールズ州沖、南大西洋やインド洋の小島などに棲息するものもいる。
1990年代の中頃に行われたパタゴニアの上空からの調査では、7千頭以上が確認された。 ハラジロカマ出会い系は非常に長距離の移動が可能であり、ある個体については780kmも移動したことが確認されている。 しかし回遊はしないと考えられている。
[編集] 保護とドルフィンウォッチング
ペルー沖においてのハラジロカマ出会い系の一番の危険は、魚を捕るための底引き網に間違ってかかってしまうことである。 1980年代の中頃には、パタゴニア沖では毎年400頭から600頭が魚網にかかって死んでいた。 最近は漁に関しての規制が強化されたために、死亡数は減少してきているようである。 しかし、ペルーでは、魚網による事故死だけではなく、網と銛を使った捕鯨も続けられている。 これらの海域で殺されるハラジロカマ出会い系は年間千頭以上であり、出会い系保護団体が関心を寄せている。
非常に派手な動きや大きな群での行動などのため、ハラジロカマ出会い系はドルフィンウォッチングファンからの人気も高い。 ニュージーランドのKaikouraから船が出ており、ハラジロカマ出会い系を目的とするツアーだけではなく、ハラジロカマ出会い系とマッコウクジラを見るツアーなどもある。

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ミナミカマ出会い系(南鎌海豚、Lagenorynchus australis)はクジラ目ハクジラ亜目マ出会い系科カマ出会い系属に属する出会い系である。英名はPeale's DolphinあるいはBlack-chinned Dolphin。南アメリカのフエゴ島の周辺に生息する。
[編集] 身体
ミナミカマ出会い系はカマ出会い系属としては典型的な大きさの出会い系であり、産まれた時の体長は1mであり、体長2.1m、体重115kgまで成長する。顔とあごは濃い灰色である。背中はほぼ黒であり、体の両側に白い筋状の模様がある。腹部は白い。胸びれの下側に特徴的な白い模様があり、「腋の下」と呼ばれている。胸びれの上側には灰色の模様がある。背びれは体長と比較すると大きく、鎌状に湾曲している。胸びれは小さく、尖っている。尾びれも先は尖っており、中央に切れ込みがある。ハラジロカマ出会い系と見間違えやすい。
[編集] 生息数と分布
ミナミカマ出会い系の生息域南アメリカの南部の海に固有の種である。生息海域の太平洋側の北限は南緯38度付近(バルディビア、チリあたり)である。大西洋側の北限は南緯44度付近(Golfo San Jorge、アルゼンチンあたり)である。南限は南緯60度あたりである。海峡のような流れの速い海で見かけられることが多い。
生息数は良くわかっていないが、生息域においては多数生息していると考えられている。
IUCNのレッドリストでは「情報不足」 (DD - Data Deficient) に分類されている。
[編集] 行動
通常は5頭程度、多い場合で20頭程度の比較的小さな群を成す。稀に夏や秋に100頭程度の大きな群が観察された例がある。通常は海岸に対して平行に泳ぐ。通常はゆっくり泳ぐが、急に活発になることが時々ある。
[編集] 人間との関り、保護
ミナミカマ出会い系は移動範囲が比較的狭く、また海岸近くに棲息するために、人間の影響を受けやすい。 1970年代から80年代の期間、チリではカニ漁のための餌として、毎年数千頭のミナミカマ出会い系が捕獲された。 近年ではこのような捕獲は減少してきてはいるが、現在でも行われており、また違法ともされていない。
アルゼンチンでは刺し網に引っかかっているミナミカマ出会い系が報告されているが、刺し網による被害がどの程度あるのかは良くわかっていない。 Whale and Dolphin Conservation Societyなどの保護団体は、詳細な調査を行う必要性を主張している。

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ダンダラカマ出会い系(Lagenorynchus cruciger)はクジラ目ハクジラ亜目マ出会い系科カマ出会い系属に属する出会い系である。
[編集] 概要
ダンダラカマ出会い系は南極圏から亜南極圏にかけての南の冷たい海域で生息している。カマ出会い系属の中では最も小さな種類である。
長い間、ほとんど知られていなかった非常に珍しい出会い系である。1820年に描かれた図版に基づき、1824年、QouyとGalmardによって新しい種であると確認された。標本に依らず目視だけで種として広く認められたものは、クジラ目としては、このダンダラカマ出会い系のみである。南極圏において数十年間におよぶ商業捕鯨が行われたにもかかわらず、1960年までに生物学者の下に届けられた標本はわずか3個体だった。現在まででもたった6体の完全な標本と14個体分の部分標本が調べられているに過ぎない。その他には、座礁した4体の調査や調査船による調査によって研究されている。
[編集] 外見
身体の模様は白と黒からなり、このため捕鯨猟師からは「海のスカンク」とも呼ばれていた。身体の左右それぞれに、二つの白い模様が口から、眼、胸びれにかけてと、背びれの後方から尾びれにかけての二箇所にある。二つの白い模様は細い線状の白い模様で繋がっており、なんとなく砂時計のように見えるため、英名では"Hourglass Dolphin"、すなわち「砂時計出会い系」と呼ばれる。腹部は白く、その他の部分は黒である。学名のcrucigerはラテン語で十字型を意味する言葉から来ている。一方では砂時計と呼ばれ、他方では十字型と呼ばれているというのは、すなわちこの出会い系の外観があまり正確には知られていなかったということを意味している。
海上でダンダラカマ出会い系を見分けるのは非常に容易である。同じくらいの体長で、同じような南の海域に棲むのはシロハラセミ出会い系だけであるが、シロハラセミ出会い系には背びれがないため、容易に区別できる。ダンダラカマ出会い系の背びれの形状の個体差は大きい。大雑把に言うと、長くて湾曲しており、特に年長の個体の場合の湾曲が目立つ。
成長すると体長1.8m、体重90kgから120kg程度になる。雌は雄に比べると若干小さくて軽い。(ただし、わずか9標本に基づくデータであるため、信頼性は高いとは言えない)
[編集] 生息数と分布
ダンダラカマ出会い系の生息域南極の氷床の近くから南緯45度までの海域に生息する。最も北方の観測例は、南大西洋では南緯36度、南太平洋ではチリのValparaiso沖の南緯33度である。良く見られるのはニュージーランドの南のSouth Shetland Islands、アルゼンチンのTierra del Fuegoあたりである。これらの島々の近くでも、多数が生息しているようではないらしい。ある調査結果では現在の生息数は最低14万頭である。
[編集] 行動
ダンダラカマ出会い系は5ないし10頭程度の群を成す。国際捕鯨委員会の調査では60頭程度の群も観察されている。イワシクジラ、ゴンドウクジラ、ハンドウ出会い系、ミンククジラ、シロハラセミ出会い系などの他のクジラと同じ海域で餌を捕る。ナガスクジラと一緒にいることもかなり多い。そのため、捕鯨猟師はダンダラカマ出会い系を他の大きなクジラを探す目印として利用することもあった。
[編集] 保護
ダンダラカマ出会い系は比較的多数生息すると考えられている。捕鯨の対象とされたこともない。混獲(別の漁の際に間違ってついでに捕獲されること)もほとんどない。各種汚染による影響もほとんどない。人間による影響がほとんどない、クジラ目としては珍しい種類と言える。
その他
関連項目
- バシロサウルス(クジラ目、ムカシクジラ)
- ハパロプス(アリクイ目、メガリニクス科)
- パラケラテリウム(ウマ目)
- パラミス(ネズミ目)
- パレオテリウム(ウマ目)
- パレオパラドキシア(束柱目)
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